置き場所
庭・屋上・ベランダ・マンション、露天風呂は置けるか
- 置けるかどうかを決める「重さ」と「通り道」
- 住宅の床は、どのくらいの重さを想定してつくられているか
- 庭・屋上・ベランダ・マンション、それぞれの確かめどころ
「うちに露天風呂は置けるのか」。ご相談でいちばん多い質問です。答えは、ほとんど重さと通り道の2つで決まります。
重さ:浴槽・お湯・人を足し算する
浴槽を置いたときにかかる重さは、浴槽そのものに、お湯と入る人の重さを足したものです。お湯は1リットルでおよそ1キログラムですから、湯船にためるお湯だけで数百キログラムになります。
天然石の浴槽は、原石から削り出すため、大きさによっては本体だけで数トンになります。
住宅の床が想定している重さ
建物の床を設計するとき、どのくらいの重さが載るかを見込みます。建築基準法施行令第85条では、住宅の居室の床を計算するときの積載荷重を1平方メートルあたり1,800ニュートン(およそ180キログラム)としています。
数トンの浴槽は、置いた面積で割っても、この想定を大きく超えます。屋内や2階、屋上に天然石の浴槽を置くには、建物の構造を確かめ、多くの場合は補強が必要になるのはこのためです。
出典:建築基準法施行令 第85条(積載荷重)e-Gov法令検索
通り道:運び込めるか
重い浴槽は、クレーンで吊って運ぶのが基本です。クレーンを置く場所、電線や木の枝、運ぶ先までの距離を確かめます。
クレーンが入らない、通路が狭いといった場所でも、浴槽をいくつかの石に分けて運び、現地で組み上げる方法があります。どこまで対応できるかは、現地を見て判断します。
場所ごとの確かめどころ
庭
天然石の浴槽をいちばん置きやすい場所です。確かめるのは、地盤の強さと基礎、排水の行き先、そして目隠し。隣家や道路からの視線と、湯の音への配慮も一緒に考えます。
屋上
眺めは抜群ですが、建物の構造の確認と、防水を傷めない据え付けが必要です。荷物を吊り上げられるかも確かめます。
ベランダ
重さの面で、天然石の浴槽はまず難しいと考えてください。軽い檜の浴槽のほうが現実的です。
マンション
分譲マンションのベランダは、多くの場合、共用部分で避難経路にもなっています。浴室の入れ替えも含めて、管理規約と管理組合の確認が先です。床の構造やエレベーターの大きさから、天然石の浴槽は難しいことが多いのが正直なところです。
まとめ
- 置けるかどうかは、重さと通り道でほぼ決まる
- 住宅の床が想定する重さは、数トンの浴槽よりずっと小さい
- 天然石なら、まずは庭か1階。屋上は構造の確認が前提
- ベランダやマンションは、檜など軽い素材を考える
場所ごとのくわしい確かめどころは、置く場所の一覧にまとめました。
置きたい場所の様子をお聞かせいただければ、置けそうかどうかを最初に確認します。難しいときは、そうお伝えします。
置けるかどうか、だいたいいくらか。場所の様子をお聞かせいただくだけでも、ご相談いただけます。
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