自分でつくる
露天風呂をDIYでつくる。自分でできること、できないこと
- DIYでできる作業と、法律で業者に頼むしかない工事
- DIYの露天風呂で失敗しやすい3つの点
- 一部だけ業者に頼む、という進め方
庭の露天風呂は、DIYでつくる方も少なくありません。浴槽を置いて、目隠しを立てて、お湯を入れる。それだけなら自分でもできそうに思えます。
ただ、露天風呂には、法律で資格や指定を持つ業者にしかできない工事が含まれます。先にその線引きを知っておくと、どこまで自分でやるかを決めやすくなります。
自分でできること
- 浴槽を置く場所の整地や、軽い浴槽の据え付け
- ウッドデッキ・すのこ・目隠しの塀や植栽
- ホースでお湯を入れて、使い終わったら抜く、という使い方
檜の浴槽や露天風呂キットなら、ここまでで「露天風呂らしいもの」はできます。キットについては露天風呂キットと据え付けの浴槽の違いにまとめました。
業者に頼むしかない工事
電気の工事
屋外にコンセントを増やす、照明やポンプのための配線をする、といった工事は、電気工事士の資格がないとできません(電気工事士法)。延長コードで済ませるのは、水まわりでは特に危険です。
水道につなぐ工事
水道の配管を分岐して露天風呂まで引く工事は、水道事業者(市町村など)が指定した「指定給水装置工事事業者」に頼むのが一般的です。水道法で、水道事業者は給水の工事をこの指定業者に行わせることを条件にできるとされ、多くの市町村がこの制度をとっています。
下水につなぐ工事
浴槽の排水を下水道につなぐ工事も、多くの自治体で市町村が指定した排水設備の工事業者が行うことになっています。庭に流すだけ、という方法は、量や場所によっては近所との問題になります。
ガスの工事
ガス給湯器の増設や配管も、資格を持つ業者の工事です。
DIYで失敗しやすい3つの点
1. 重さを甘く見る
お湯は1リットルでおよそ1キログラム。浴槽にためると数百キログラムになります。地面が沈んで浴槽が傾く、デッキがたわむ、といった失敗がいちばん多い点です。
2. お湯の入れ方を後回しにする
浴槽を置いてから「お湯をどう入れるか」で困るケースです。ホースで家の給湯器から引くと、季節によっては湯温が保てません。
3. 排水の行き先を決めていない
毎回お湯を抜くなら、どこに流すかを最初に決めておく必要があります。
一部だけ業者に頼む進め方
据え付けや目隠しは自分で、電気・給水・排水だけ業者に頼む、という分け方もできます。重い浴槽を選ぶ場合は、基礎と据え付けまで業者に頼んだほうが安全です。
天然石の浴槽は、大きさによっては数トンになり、クレーンでの据え付けが必要です。天然石をDIYで据えるのは現実的ではありません。そのぶん、基礎から据え付けまでを石材メーカーが行います。
出典:電気工事士法 第3条(電気工事士等)/水道法 第16条の2(給水装置工事)。排水設備の工事業者の指定は、下水道法に基づき各市町村の条例で定められています。
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